連休ドライブは「車」との恋? 1994GWは九州を北東へ、北西へ駆け巡る

巻頭特集は「九州自動車道を使いこなす ゴールデンウイークの旅」。パート1(カラー)とパート2(モノクロ)の2部構成で、力の入った特集です。

 

パート1は九州縦貫道編。ドライブ特集は今も昔も定番コンテンツです。普通は目的地の観光情報を採りあげることが多いですが、この特集では高速の各サービスエリアで食べられる食事やスイーツの情報をメインに扱っています。

つまり、目的地に行くことではなく、「車を走らせること」そのものがこのドライブの目的。だから、高速道路のインフラ情報を細かく具体的に取材してあります。路肩の緊急電話やGS、ハイウエイカードの情報まで!「宮原から人吉までの間に23個ものトンネルがあるために、トンネルでの異常を電光表示板が教えてくれる」といった、実際にハンドルを握り車を走らせる人目線の情報が、誌面の各所に散りばめられ、内容に厚みと実用性を増しています。

パート2は宮崎自動車道編。パート2と同じくSAやPAのグルメやショッピング情報がメインですが、「高速道路で通行券を紛失したら?」とか、「三角停止板はどこに置けばいいのか」「自動速度取り締り機」といった、自動車学校で学んだような学ばないような、少々心もとない知識が、きっちりおさらいできるフットコラムが充実しています。巻末のGS週末の営業情報コーナーでひっそりと展開しているミニマンガも面白いですよ。

 

昭和の高度経済成長期、自家用車を持つことが夢・憧れだった時代から、バブル期、就職したら安くても中古でもいいからまずマイカーを買い、出世や昇給を機会に買い替えることがステイタスだった時代くらいまで、若者の車情報への渇望は今よりずっと切実なものでした。はたらく若者に向けて創刊したLEAPだけに、当初から車情報には相当のページを割き、執筆陣も内容も専門誌にひけを取らない高度なものだったようです。

試みにこの号後半のモノクロ・レギュラーページを見ても、「KAGOSHIMA車事情!!」4ページ、ガソリンスタンドの日曜・祝日営業案内に6ページ。車にかける編集者の想いや読者からの需要という下地がふだんからあって、巻頭特集の「走り」に特化したドライブ特集が成り立ったのでしょう。

 

ちなみに、ドライブ嫌い、インドア派には「どこにも行かないで過ごすゴールデンウイーク」と題した本や映画の情報もあります。

また、鹿児島のまちの変化を感じるニュースとして、このGW向けに「維新ふるさと館」がオープンしたこと、「カゴシマシティビュー」がデビューしたこと、2年後の平成8年開館を目指して「鹿児島近代文学館」の基本構想が発表されたこと、などが分かります。この模型が発表された時点では、メルヘン館はまだ「人形の館」という仮称だったんですね!

天文館で長く店を構える唐芋菓子店「フェスティバロ」や居酒屋「ゆ」のオープン情報もあった1994年春号でした。

LEAP1994年5月


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平成6(1994)年
プレイステーション、クイックルワイパーがヒット/ミスチル現象/流行語「同情するならカネをくれ」、「イチロー効果」/流行歌 Mr.Children「innocent world」

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