LEAPの青春時代はあの人の青春時代…

巻頭特集は「スローライフな癒しの休日」。旅館やホテルの温泉・美食や、おすすめの骨董品・本などが紹介され、雨が多く自宅にこもりがちな日々を、積極的に楽しむ提案をしています。甑島とトカラの島々(宝島、中之島、悪石島)へののんびり旅を紹介したページは、夏休みを前にした時期の旅行計画に役立ったことでしょう。

ともかくこの号、のんびり、とか、安らぎ、という言葉が、特集内外に散見されます。ファッションやアクセサリー、エステの記事も多数。というより、この時期(2000~2002年くらい)のLEAP全体に漂う、ある種のムードのよう。時代を反映したものか、当時の編集部を反映したものか。元は、性別を問わない「好奇心旺盛な若者」を想定して始まったLEAPが、もっとも女性誌寄りで、ナチュラルライフ寄りになった時期、と感じます。

 

おもしろいことに、この時期のモノクロページには、癒し・ナチュラルとは対照的な特徴が見られます。「女が知りたい オトコの本音」というコーナーでは、例えばこの号なら、「なぜ、男はコスチュームに魅力を感じるのか。」など、毎号かなりきわどくエッチなお題が掲げられ、そのお題に応える読者も大乗り気だった様子。赤裸々な投稿ハガキが多数寄せられ、今と同じ雑誌とは思えないほどの過激さです。

また、“街に出て、人に出会う”をコンセプトにした「meet the people」や、女性読者の目を引く「MEN’S FILE」など、かっこいい男性にフォーカスを当てたページも。

恋に男に興味深々な、LEAPの青春時代?

LEAP2002年6月


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平成14年(2002)
「おさかな天国」大ヒット/「ゆとり教育」スタート/サッカー日韓W杯が開催(ベッカムがフィーバー)/流行語「タマちゃん」/流行歌 ロードオブメジャー「大切なもの」MONGOL800「小さな恋のうた」BUMP OF CHICKEN「天体観測」