映画の公開に先駆け、姶良市立重富中学校で汐見夏衛による特別授業が行われた
鹿児島出身、汐見夏衛のベストセラー小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(スターツ出版文庫)が12月8日から全国公開された。
公開に先立ち、全国の中学校・高校を対象に映画 「あの花」を学校に呼びたい!という熱い想いを募集。応募が殺到するなか、知覧特攻平和会館での学習体験や、文化祭で原作の構成劇を上演するなど、本作を通して平和への想いをさらに深め、強く共鳴したという想いをもった<姶良市立重富中学校2年生の皆さん>が見事に当選した。
12月4日、重富中学校の体育館で学生たちに本編を披露。ハンカチを片手に大粒の涙を流しながら鑑賞する生徒が続出した。本編終了後、余韻が残る中、原作者・汐見夏衛と西麻美プロデューサーが約280人の学生たちの前に登場、会場は温かい拍手に包まれた。
地元凱旋となった汐見は、「本日は熱い想いで呼んでいただいて、ありがとうございます。皆さんにお会いできるのを楽しみにしておりました」と早速喜びを述べた。原作を愛する生徒たちはようやく会えた汐見に大感激する中、MCより「皆様に向けて、ある方よりメッセージが届いています」とサプライズを発表!W主演の福原遥・水上恒司からのスペシャルメッセージ動画が上映されると、生徒たちは驚きを隠せず大興奮!福原と水上は、「約280人の生徒の皆さんで構成劇を作られたと聞いて、びっくりしましたし、奇跡だなと縁を感じました。私たちも直接皆さんに会いに行きたかったのですが、お仕事でどうしても行けずメッセージを撮らせていただきました。皆さんの熱い想い、僕たちもしっかり受け取りました。」と<「映画あの花」を学校に呼ぼう!>企画への応募の御礼を述べた。
特別授業では、高校教師の経験もある汐見から、「小説であれば作り話だし、学生の皆さんと同世代で、同じような感覚を持っている人が主人公であれば、自分から戦争というものを知ろうとするきっかけになるかなと思った」と執筆のきっかけや撮影秘話などが語られた。
その後、学生からは感想や質問が殺到。イベントの終盤には、特別授業をした汐見に学生たちから映画の主題歌「想望」の合唱がプレゼント!心のこもったサプライズに、会場は一気に感動の空気に包まれた。
■監督:成田洋一
■出演:福原遥、水上恒司、伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希、坪倉由幸、津田寛治、天寿光希、中嶋朋子 / 松坂慶子
■主題歌:「想望」福山雅治(アミューズ/Polydor Records)
■公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/ano-hana-movie/
© 2023映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会
STORY
目が覚めると、そこは1945年の日本。初めて愛した人は、特攻隊員でした――
親や学校、すべてにイライラして不満ばかりの高校生の百合。ある日、進路をめぐって母親の幸恵とぶつかり家出をし、近所の防空壕跡に逃げ込むが、朝目が覚めるとそこは1945年の6月…戦時中の日本だった。偶然通りかかった彰に助けられ、軍の指定食堂に連れていかれる百合。そこで女将のツルや勤労学生の千代、石丸、板倉、寺岡、加藤たちと出会い、日々を過ごす中で、彰に何度も助けられ、その誠実さや優しさにどんどん惹かれていく百合。だが彰は特攻隊員で、程なく命がけで戦地に飛ぶ運命だったー。