にぎわい交流館 阿久根駅
大正11年に開業し、戦火に巻き込まれながらも形を変えて阿久根の人々を見守ってきた阿久根駅。現在の姿である『にぎわい交流館 阿久根駅』の駅舎をデザインしたのは、クルーズトレイン『ななつ星in九州』などを手がけた水戸岡鋭治氏。迎賓館をイメージさせる、落ち着いた上品な空間が広がっています。
館内は図書コーナーや、仕事や勉強に打ち込めるフリースペースも完備。カフェスペースでは、季節のフルーツがたっぷり入った手作りのスイーツシフォンサンドが人気です。阿久根の旬の食材を使った期間限定メニューが出ることもあるので、季節が変わるごとに訪れたくなります。阿久根近海でとれた、えびなどの魚介類の販売も行われています。通販にも対応しているので、遠方に住む人への贈り物をここで選ぶのも楽しいですね。
「卒業して阿久根を出ていく子たちがいれば、就職で帰ってくる人たちもいます。駅はそういう人たちを送り出し、迎え入れる場所。これからも人々の思い出の場として、愛される駅づくりをしていきたいですね」と駅管理者は優しく語ります。
館内のホールでは月に一回程度、本誌でもエッセイを連載中のジャズピアニスト・松本圭使氏を迎えてのジャズライブが開催されている
阿久根をはじめとした北薩の名産品がそろう物産スペース。旅する丸干しや高校生たちが作る豚みそのほか、阿久根市特産のボンタン漬けも人気
図書スペースの本は2000冊を超え、ジャンルは専門書から漫画、図鑑まで多岐にわたる。徳間書店発行の絵本を購入することもできる
DATA
【住】阿久根市栄町1
【営】7:00~21:00
(コーナーごとの利用時間あり、Instagram等を参照)
【休】なし
【P】あり
【キャッシュレス決済】あり
【問】0996(73)4850
Instagram @akuneya