明日誰かに教えたくなる!南の島発の特産品
鹿児島が食の宝庫と言われる所以は、島々にあり!独自の環境の中で育まれた生産量日本一の特産品や、外国産が広く流通している食品の生産・商品化への挑戦など、知る人ぞ知る鹿児島の離島生まれの逸品にクローズアップ。
国内産ゴマの65%は喜界島産
世界のゴマ貿易量のうち、約3割を輸入する世界最大のゴマ消費国・日本。
しかし、国内で消費される99%以上は輸入品で、国産自給率は0.1%しかありません。そんな希少な国産ゴマの65%を生産する喜界島は、記録によると100年以上前から現在と同等の生産量を誇っていたほど、長年島で大切に育てられてきました。
際立つ香りと豊富なミネラル
隆起サンゴ礁でできた喜界島。そんなサンゴ礁由来の土壌で育ったゴマは、ミネラル分が豊富で、機能性成分も多く含まれるなど栄養価に優れ、また一般的な白ゴマに比べてやや小粒ながら、香りが強いことも高く評価されています。
さらに、島外の他品種と交配せず、在来種として無農薬・無化学肥料で今日まで栽培されてきた歴史も稀有なポイントです。
より幅広い世代に喜界の白ゴマを届けたい
サトウキビの栽培・加工・販売を行う傍ら、白ゴマの栽培も行う『南村(なむら)製糖』の二代目・南村和弥さんに、ゴマ栽培の現状とこれからの展望をお聞きしました。
もともとは喜界町の基幹作物であるサトウキビが冬に収穫期を迎えることから、夏場に播種(種まきから収穫まで行う白ゴマは間作として栽培されてきましたが、近年、製油業者の目に留まり高値で取引されるようになってから、栽培面積と生産量を増加させており、南村糖でも少しずつ栽培面積を増やしているといいます。
「いろいろな工程を経て収穫となる白ゴマですが、中でも一番気を遣うのは播種です。5月か7月初旬の梅雨時期に行う作業ですが、時期が早すぎると気温が上がりきらずに発芽不良や生育不良を起こし、また雨 が多すぎると、芽がやられて蒔き直しという事態に。天候の見極めが非常に難しく、収穫を迎えた時はいつもホッとします」。
そうした苦労の末に収穫したゴマは全国へ加工品として流通しますが、一方で、ゴマの価格が高いことから、島民が気軽に食べる食品でないのも現実だと南村さん。
「これまでは島外で加工されることが多かった白ゴマですが、ここ数年、島内にも加工業者が増えてきています。切磋琢磨しながら、現状の一次加工品だけではない二次加工品の製造 行い、より幅広い世代に食べてもらえるようにしたいです」。
南国の風土と生産者の想いに守られて、喜界島の白ゴマは今年もすくすく成長しています。
南村製糖
【住】大島郡喜界町志戸桶4528-1
【問】0997 (66) 0798
http://namuraseitou.jp/
\ すべておとりよせOK! / MADE FROM SESAME
喜界島産の白ゴマの恵みを生かした、喜界島生まれの加工品を紹介。香り高いゴマの風味が毎日の食卓やおやつの時間を美味しく彩ってくれるはず。
※表示金額は各店舗のECショップで購入した場合の税込価格(送料別)
A 喜界島白胡麻油 (95g・3780円)
自家栽培の白ゴマのみを使用し、玉搾り方式で圧搾した胡麻油。苦みを抑えるために浅炒りしたゴマで搾油することで、優しい香りとやわらかな甘みを実現。納豆や豆腐、煮物、佃煮など、直接料理にかけることで、ゴマの上品な風味を愉しむことができる。
南村製糖
B ねりごま (100g・1890円)
白ゴマを皮ごと特殊な機械で練り上げたペーストは、濃厚な風味ときめの細かいなめらかさが自慢。トーストにそのまま塗って使うのはもちろん、マヨネーズやポン酢と合わせてオリジナル調味料にして使うのもおすすめ。ねりごまはゴマの栄養価を効率よく吸収できることもうれしいポイント。
南村製糖
C 島ごまドレッシング (200ml・780円)
白ゴマを100%使用し、そこに喜界島産の青パパイヤを加えて、さらに美味しさをプラスしたオリジナルドレッシング。パパイヤにはたんぱく質分解酵素が含まれており、肉を軟化する働きも。お肉や魚介類、サラダなど幅広い料理に馴染む便利な1本。
合同会社 喜界島結い
【住】大島郡喜界町湾1298
【問】0997 (65) 0958
https://www.kikaijima-yui.com/order.php
D 宜家の胡麻フロランタン (5個入・386円)
バターと喜界島キビ粗糖を使用した風味豊かなサックリ食感のサブレ生地、そして、ナッツの代わりに喜界島の白ゴマを使用した香ばしいキャラメルソースが絶妙に絡み合う洋菓子。素材選びと配合に一切妥協しない手作りの味は、老若男女問わず人気。
喜界島特産品販売のけらじ屋
【住】大島郡喜界町花良治464-1
【問】0120 (053) 380
https://www.kerajiya.com/
E 「ごまの花」島の太陽と潮風で育ったはちみつ(100g・1500円)
毎年7〜8月頃に白い花を咲かせるゴマの花の蜜から生まれたはちみつは、すっきりとした甘さと後味が特徴。また 無添加・非加熱だから、はちみつ本来の繊細な味わいも楽しめる。天然の栄養成分たっぷりのはちみつで、ゴマの風味を堪能して。(蜂がゴマの花の蜜だけを集めてくるというわけではありません)
喜界島薬草農園
【住】大島郡喜界町阿伝1535
【問】0120 (480) 890
https://shop.kikaijima.co.jp/
喜界町のふるさと納税もチェック!
喜界島産の白ゴマをはじめとする加工品は、喜界町のふるさと納税返礼品にもなっています。 喜界町では、子育てしやすいまちを目指すべく、子育て世代へ手厚い支援を行ったり、自然災害で被害を受けた農業施設をサポートしたりと、多方面に寄附金を活用。また、白ゴマ以外の返礼品も南国ならではの品々で、年々納税実績を上げている注目の自治体です。
喜界町役場 企画観光課 ふるさと納税係
【問】0997(65)3682
instagram「@kikai_furusato」