鹿児島県民が待ち望んだ「かごしま国体」。「太陽国体」以来51年ぶりに鹿児島の地で開催された“国内最大のスポーツの祭典”の開会式の模様をお届けします。
3年越しの思いが実現した2023年10月7日。特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」の総合開会式が、鹿児島市の白波スタジアムで行われました。
「燃ゆる感動かごしま国体」と、特別全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」は、新型コロナウイルス感染症の影響で、当初予定の2020年の開催は見送られましたが、日本スポーツ協会、日本障がい者スポーツ協会(現・日本パラスポーツ協会)、スポーツ庁などの関係団体のほか、佐賀県や滋賀県をはじめとする後催県に多大な御理解と御協力をいただき、今年開催されることになりました。
オープニングプログラム
鹿児島県では「太陽国体」以来51年ぶり2度目の開催となった国体。総合開会式会場では、12時30分からオープニングプログラムがスタートしました。
フィールド司会者として、タレント恵俊彰さんと豊平有香さん(南日本放送アナウンサー)が登場。薩摩日置鉄炮隊による祝砲、島唄演奏、鹿児島の伝統紹介と続き、佐賀県の踊り手の皆さんによる躍動感あふれるパフォーマンスに会場中から惜しみない拍手が贈られました。
俳優迫田孝也さんの郷土愛に満ちたトーク、墨絵アーティスト西元祐貴さんの墨絵パフォーマンスが会場を沸かせた後は、シンガーソングライター辛島美登里さんとダンスコンテスト入賞チームの皆さんらによるイメージソングダンスがオープニングプログラムのクライマックスを彩りました。
また、式典前演技では、ストーリーテラーを務める俳優榎木孝明さんの語りと、小学生~大人の集団演技との融合によるパフォーマンスが披露され、「鼓動」をキーワードに鹿児島の多彩な魅力を体現。そして総合開会式開式通告後、ブルーインパルスの祝賀飛行が来場者の目を楽しませました。
式典
式典前演技
炬火
宣誓
選手団入場
天皇皇后両陛下御臨席のもと開かれた式典では、全国の選手団の入場行進、塩田康一鹿児島県知事による開会宣言、天皇杯・皇后杯返還、大会会長並びに文部科学大臣あいさつ、そして天皇陛下のおことばと続き、炬火走者がフィールドへ。
第二走者を川﨑宗則さん、濵田尚里さんが務め、最終走者によって炬火台に点火されました。続いて、鹿児島県選手団より選手代表の下原卓朗選手(ウエイトリフティング競技)と大山藍選手(陸上競技)が宣誓台に立ち、「最後まで全力を尽くし競技することを誓います」と力強く宣誓すると、会場内から大きな拍手が贈られました。
終盤、選手団激励のため、アーティスト長渕剛さんが登場。降り出した雨に「一緒に濡れよう」と呼びかけながら、歌で選手たちを激励。全国の選手たちも旗を振りながら長渕さんの熱いメッセージに応え、会場中が一体感に包まれました。
大きな感動の中終了した、かごしま国体総合開会式。国体は各地の会場で熱戦が繰り広げられたのちに同月17日で閉幕し、同月28日から3日間にわたり開催される「かごしま大会」へと希望のバトンを繋ぎます。
激励