東西ドイツの統一やソビエト連邦の崩壊などで激変する世界状況の中、バルセロナオリンピックでは競泳の岩崎恭子が弱冠14歳にして金メダルを獲得し、日本列島は大いに沸いた。
鹿児島では、西鹿児島駅から博多駅までを3時間45分で結ぶ特急「つばめ」がデビュー。長崎オランダ村ハウステンボスやスペースワールド、ハーモニーランドなどのテーマパーク情報が誌面を賑わす。
そんな中で目を引く「かごしま映画館事情」と「天文館アーケード物語」。天文館を中心に15もの映画館が営業していた当時に、大正2年までさかのぼって鹿児島の映画の歴史を振り返っていた貴重な記事は必見。昭和28年には「君の名は」上映に数千人の列が出来たとか!連載2回目の「天文館アーケード物語」は、鹿児島一の娯楽街であった千日アーケードの実像に迫ったこちらも貴重なルポ。テレクラ、売春、パチンコ店と映画館のサバイバル競争…現在のアーケード事情と比べると、なんとスリリングな通りだったのだろう!
ちなみにこの年、かのホイットニー・ヒューストンが鹿児島市民文化ホールでコンサートを行っている…!さぞ熱い夏だったのでしょう!哀川翔さんのインタビュー記事に、鹿児島初の本格的モデル養成スクール「アルテミス」開設の記事では稲森いずみさんの写真も発見。