//【みんなの美食手帖 特集】〈まめ福〉粋を尽くした日本料理に、心躍る秋の夜。

【みんなの美食手帖 特集】〈まめ福〉粋を尽くした日本料理に、心躍る秋の夜。

天文館本通りのアーケードを抜けて照国神社方面に歩くこと5分、千石馬場通り沿いにあるクリーム色のビルの壁面に『まめ福』の小さな看板。見過ごしてしまいそうな細い階段を上ると、白いのれんに格子戸。まるで大人の隠れ家を彷彿させる佇まいに、美味しいものに出合える予感が高まります。

2023年の11月で5年を迎える同店は、四季折々の日本料理の逸品がいただける、とグルメ通の間でも評判。旬の魚介類や野菜をメインに、一品一品丁寧に調理され料理は、味もさることながら、繊細で美しい仕上がりに感嘆の声が上がることも。

この時季のおすすめは、長野県産のマツタケを使ったメニューです。コース料理の土鍋ご飯の蓋を開けると、香りが立ち上り、秋の味覚の美味しさに幸福感でいっぱいになりそう。

また、全国から取り寄せた鹿児島ではなかなか手に入らない日本酒もそろい、「おまかせで」と頼むと料理を引き立てる一杯を選んでもらえます。

静かな秋の夜に季節の食材を心ゆくまで堪能したいなら、ぜひ訪れてみて。

(写真)“秋鮭とイクラの土鍋ご飯”3300円。夜は8800円と1万2000円の2コース(前菜の盛り合わせ、椀、お造り、焼き物、揚げ物、季節の土鍋ご飯など)

ランチで味わえる“天然真鯛茶漬け御膳”1880円(限定数あり、売り切れ 次第終了)。ほかに、“魚介のかき揚げ丼御膳”1380円や“季節の天ぷら御膳”1750円も

 

コースでいただける“甘鯛の松かさ焼”。山形の”ずんだ”を使った緑に、カラスミの黄色いパウダーが映えて食欲をそそる一品

 

店主の濱口夫妻の飾らない温かなもてなしも、料理の味を引き立ててくれる

 

落ち着いた和モダンな雰囲気の空間で、ゆっくりと食事を楽しんで

 

店主が選ぶ貴重な日本酒を料理に合わせてどうぞ

 

DATA
【住】鹿児島市東千石町5-2 緒方ビル2F
【営】11:30~13:45 OS、17:30~21:00 OS
【休】日曜(ランチは月曜、土曜も休み)
【P】なし
【キャッシュレス決済】あり
【問】099 (807) 2217
INSTAGRAM @mamefuku1123
※ランチは事前予約でコース料理も可

My recommendation!

「丁寧な仕事と抜群の味覚センスで一つひとつの食材の魅力を最大限に伝えてくれるお店です。和食を、特に、美味しいお魚を食べたいと思ったらぜひ行ってみてほしいです。」

松本 圭使 さん
(ジャズピアニスト・作編曲家)
国内外で演奏活動を展開する傍ら2017年より鹿児島ジャズフェスティバルを立ち上げ、実行委員長を務める。2014年よりLEAPコラムを執筆。